GUNSLINGER GIRL10 with Libretto! 読んだ

GUNSLINGER GIRL 10 with Libretto! (電撃コミックス)

さみだれが届く前に、結局開封して読んでしまった。しょうがないよね、トリエラが表紙だもん。そりゃあしょうがない。誰だってそう思う。俺だってそう思う。

とりあえずおまけのLibretto(小冊子)の方から。買ったで書いた通り、絵本のような硬い質感のカバーに覆われた、16pからなる設定資料集みたいな感じの内容。もう少し具体的に書けば、部隊であるイタリアとローマ市街、作中に登場する武器と車、イタリアの警察、イタリアの人々のファッションが、GUNSLINGER GIRLのキャラを交えて紹介されている。ちなみに、中の絵柄も絵本っぽくデフォルメで描かれているものが多い。画集的なものを期待している人には、あまり向かないおまけかもしれない。

さて、肝心の本編の方ですが、まあ表紙がトリエラであることから容易に推測できるように、この巻の主人公はトリエラです。一言で内容を申し上げてしまえば、「トリエラとヒルシャーの過去暴露本」というのがシンプルかつロマンスの欠片もない表現ですね。加えて、オビに「必死に生きて、そして死のう」というフレーズが大々的に書かれているから、これはアンジェリカにつづいてトリエラも死ぬの?死んじゃうの?みたいな想像をしましたが、全然そんなことはなかった。これからの決意みたいなフレーズだった。紛らわしいオビだなクソったれ。

内容に関して感想を述べると、なんかトリエラ・ヒルシャー組の話は若干おざなりだなぁと思った。ひとつめの理由として、既に二人の過去話は半分ぐらい作中で判明していて、今回の話もそれを若干焼き増ししたような内容だったし、トリエラが自身の過去を伝えられただけでコロッと落ちちゃった(俗っぽく言えば、ツンモードからデレモードに切り替わった)のがなぁ。トリエラの心情を物語る伏線は見事に回収してるけど、何かこう、物語を次に進めるために描きましたっていう感じが否めない内容だった。まあ二人の過去を小出しにしてた時点で、もうどうしようもないのかもしれんけどね。ピノッキオ仕留めた話の方がよっぽどよく出来てた気がする。

でもまあ、これだけ酷評した割に、ちょっと最後の台詞でうるるん来ちゃったのは、相田裕の構成力が優れているからなんですけどね。トリエラは俺の嫁みたいな人々からすれば号泣もんなんでしょうが、それでもアンジェリカの比ではないね。アンジェリカの話が100うるるんだとすれば、今回のトリエラの話は10うるるん程度ですよ。

まあ、10巻はトリエラの話オンリーではなく、クローチェ事件の真相に迫るメインストーリーの序章も含まれているので、今後の展開に期待しつつ続刊を待つことにしますかね。

ブラック・ラグーン 8巻 読んだ

ブラック・ラグーン 8 - 広江 礼威

待望のブラクラ8巻、内容は2巻前から始まったメイドとお坊ちゃんの話なんですが、いい加減8巻で終わるだろーと高を括っていたら、あと丸々1巻は続くみたいです。おいおい。引っ張るにしても度が過ぎるだろう。まあどこぞの週間少年跳躍みたいな雑誌みたいに長引かせる目的で引っ張ってるわけじゃなく、単に登場人物を多くしすぎて、それぞれの背景を描いているうちにこんな長い話になっちゃったよテヘッ☆みたいな経緯だとは思いますが。如何せん、作品自体をフィナーレに持ちこむ意図が見え隠れしていて、若干興ざめな感じもします。
あとは、そうだな。アメリカ合衆国を敵に回す云々みたいな、ストーリーを壮大にする前振りがあった割に、あんまりその脅威が読者である俺に一貫して伝わってこなかった。なんか設定が安易過ぎるんだよね。アメリカを敵にすれば万事OKみたいな。だから、今回の話も終焉に向かって盛り上がっていくはずなのに、どこかピントがずれている感じがして勢いが足りないように思われる。
次回9巻で、メイドとお坊ちゃんの話をどうやって落とすのかが見物ですね。

ヴィンランド・サガ 6巻 読んだ

ヴィンランド・サガ 6 - 幸村 誠

前に一度漫画喫茶かどこかで1巻から4巻まで読んだことがあったんだが、もう一度読みたいと思って1巻から5巻を買い求め、今回新刊である6巻を手に入れて、昨日寝る前に読んだ。

漫画の内容については、まあそこいらにレビューが溢れてるのでここでは省略して、この漫画のテーマについて少し。前作「プラネテス」でもはっきり描写されているように、幸村誠の主張したいテーマとは、一貫して「愛」である。愛と言っても、恋人が語らう愛でもなければ、血縁関係に依る家族愛でもない。ましてや、愛国心のような組織愛でもない。本当の愛とは、この世に存在する全てのものを等しく価値のあるものとして、あるいは無価値のものとして考え、感じ、扱うことであると幸村は言う。これは、宗教なんかでよく言われる博愛主義のそれとは違って、全てのものを愛すると同時に、全てのものを愛さないという、説明している俺自身頭がおかしくなりそうな思想なんだけど、要は博愛主義では何も救えないということだ。何かに価値を見出した瞬間、それは自分の中で特別な存在になり、他のものと区別して扱うようになる。全てに価値を見出せば、全てのものを特別視するようになる。それでは、多数のために小数を切り捨てることも適わなくなる。したがって、博愛主義は幸村の言う「愛」ではないということだ。これは世界を愛するというのとも違う。自分のいる世界を愛せば、もし仮に他の世界が現れたとき、そこに価値の優劣が生まれてしまう。したがって、これも「愛」ではない。

これだけグダグダ書いておいて、結局幸村が唱える「愛」って何なんだ?と問われれば、正直言って俺もよく分かりませんすいませんごめんなさい。まあ、そういった色んなことを考えさせられる漫画なので、こういうのを寝る前に読むと非常に寝付きが悪くなること間違いなし。素人にはお勧めできない。

惑星のさみだれ 5巻 読んだ

惑星のさみだれ 5 - 水上 悟志

5月の頭から、ずっとこの漫画を楽しみにして会社に通ってたぐらい、待ちに待ってた1冊。笑いあり、涙あり、ラブコメあり、萌え要素あり、シリアスあり、狂気あり、バトルあり、中二病あり、というもう何でもアリの作品。作者曰く、「読者をあっと言わせるために漫画を描いている」とのことで、ストーリーから設定、ページ構成に至るまで、非常にインパクトの強いものになっている。詰め込めるだけ詰め込みました!といった感じ。もう最高。

非常に惜しいのが、画力が安定しない点。重要なシーンは、もの凄い気合を入れて描いているが、どうでもいいコマは割りと顔が崩れかけたりしている。あと肝心の見せ場でもある戦闘シーンの描写が稚拙で分かりにくいときがある。本巻の後半で敵が念動力かなんかで捻じ伏せられる描写は、パッと見で何をしているか分からなかった。コマの割り振りが限界だったのかもしれんが、ちょっとあれはいただけないなと思った。

まあ、そんなの問題にならないぐらい、熱くて楽しくて切ない漫画です。是非一読あれ。

久々に新規開拓

それでも町は廻っている - 石黒 正数

以前からタイトルだけは耳にしていたものの、きっかけがなくてずっと先送りしてた作品なんだけど、まあ給料も入ったということで購入。事前知識なんもなしで買ったので、中身がどんな作品かもよく分かってなかった。主人公らしき女がメイド服着てるから、まさか最近よくある中身のない緩萌え系クソ漫画じゃなかろうなと疑ってしまったが、実際読んでみたら全然違って、緩いには緩いんだけど、なんというか不思議な漫画だった。まったり日常漫画であり、ギャグ漫画であり、ミステリー(とか書くとまたマニアにバッシングされるんだろうなぁ)漫画のような、どれにも拠らないなんとも表現しがたいジャンルの漫画。ただ、ギャグセンスはピカイチで、予想もしない斜め上から爆撃されるような感じ。普通に面白い。中には奇妙な話もあり、特に2巻はギャグとファンタジーと人情がほどよくミックスされていて、完成度が非常に高かった。3巻と4巻はイマイチだったかな。アイディアに煮詰まったのか、それほどキレのいい話がなかった。やっぱ空想と現実の狭間みたいな話が面白くていいな。日常ばかりだと、アクセントがなくて読んでて少し退屈になってくる節がある。続刊に期待。
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